Debian GNU/Linux on VAIO S13(VJS1321)

Debian GNU/Linux on VAIO S13(very smart,cool and tough NoteBook-PC.)
Oct 2017
It is just example. At your own risk.

*** Debian GNU/Linux を VAIO S13(VJS1321)にインストールします ***

* 準備する小物

USBメモリ(USB2.0 16GB or 32GB) : リカバリメディア用 ... DVD/CDでは作れないとの事...
USB-DVD : インストールイメージのCDからブートする (USBメモリでも可)

* Window$での作業

リカバリメディアを作成。
高速スタートアップを無効化。
仮想メモリ(スワップ)サイズを800MBに縮小。
DISKのデフラグを実行。
DISKの確認。
初期のパーティションはGPTにて下記のようになっている。

1 EFIシステム 100MB

2 reserved 16M

3 NTFS 残容量初期は20.6GBを使用。

4 回復 1.0GB
DISKを圧縮
システム要件(20GBの空き領域必要)を考慮して、56GBまで圧縮

1 EFIシステム 100MB

2 reserved 16M

3 NTFS 56GB

4 回復 1.0GB

- 空き残容量ここにdebianをインストールする

* インストール

debian セレクト
当初 debian stable(stretch)を選択。が、 Wireless関係(Wifi/Bluetooth用チップ Qualcomm Atheros QCA6174)のfirmwareが古かったためWiFi動作せず。
このfirmwareを最新にする為 Testing(Buster)にUpgradeする事になった。
最初からBusterを選択するべきだね...。
更に、ここから最新のfirmwareをGETする。
最新(2018年4月時点)のfirmwareで、 wpa_supplicantのドライバは「nl80211」にすると、802.11nが動作するようだ
(iwconfigやwpa_cliの表示はおかしいが、アクセスポイントで確認すると802.11n有効になっている)。
UEFI(BIOS)作業
- 電源が切れた状態で[F3]もしくは[F4]を押しながら電源ボタンを押す → [VAIOレスキューモード]起動。
- [VAIOレスキューモード]から「BIOS設定」を起動する。
  - Secure Bootを DISABLE する。
- debianインスールメディア(USBメモリかディスク)の準備をする。
- [VAIOレスキューモード]から「USBメモリーやディスクから起動」させる。

debianをインストール

EFIシステム

100MB

reserved

16M

NTFS

56GB

回復

1.0GB

/boot

150MB

boot領域

linux-image が 1セットあたり約36MB使用(すこし余裕を持たせると吉)

暗号化LVM

残容量

/	120GB
swap	16GB
/home	残容量

rootは余裕を持って、SWAPはメモリと同等程度。

ディスクのパーティションニング: 手動
[空き領域] から [/boot] 用をext4で作成(128MB)

利用方法 ext4 ジャーナリングファイルシステム

マウントポイント /boot
残りの[空き領域]を「暗号化の物理ボリューム」にする。

利用方法暗号化の物理ボリューム

暗号化の方法デバイスマッパー(dm-crypt)
[論理ボリュームマネージャの設定] でボリュームグループ名を決め(g1等)、
- 上記の「暗号化の物理ボリューム」にしたパーティションを選択する。
- 論理ボリュームの作成で、ボリューム名「root」「swap」「home」を作成する(上記容量参照)。
ボリューム root をext4で設定。

利用方法 ext4 ジャーナリングファイルシステム

マウントポイント /
ボリューム swap をスワップに設定。

利用方法スワップ
ボリューム home をext4で設定。

利用方法 ext4 ジャーナリングファイルシステム

マウントポイント /home

* VAIO S13 特有設定

タッチパッドの ON/OFF
VAIO S13のタッチパットは、タイピング中に誤反応しない!! ...ので、タッチパットをOFFする事がほとんど必要無い。GOOD!
でも、とりあえず下記のような toggle-touchpad.shを作って、ON/OFF切り替え出来る。
```
#!/bin/sh
INPUTNAME="ELAN0902:00 04F3:3051 Touchpad"
NOW=`xinput list-props "$INPUTNAME" | grep "Device Enabled"|awk '{print $NF}'`
TOGGLE=`expr 1 - $NOW`
xinput set-prop "$INPUTNAME" --type=int --format=8 "Device Enabled"  $TOGGLE
```
[Fn+F1]キーへの割り当ては...検討中...
Bluetooth Mouse用オプション
/etc/modprobe.d/ath10k.conf に下記を記述
```
options ath10k_core skip_otp=y
```

* debian Busterでの注意事項

ekigaが無い(平成29年10月17日現在)
たまにpolycomと繋ぐので欲しい(jessieで使用していた時はしっかり接続できていてとても良かった)。
stretch版やsid版のekigaを入れてみたが、接続はできるが、しばらくするとビデオ受信が止まってしまう症状が頻繁に発生する(音声は大丈夫)。
→ 安定動作していた頃のjessie版パッケージを入れる!

* VAIO S13 特有の問題、と思っていたが「解決する」内容

デフォルトではGNOME+Waylandを使用するようにっている。
uim等の入力が出来ない等の不具合が発生する。
→「GNOME on Xorg」をdefaultにして起動したら解決(ログイン画面の歯車をクリックして選択)
NVM Express(NVMe) の SSD
... grubはnvme未対応との記事が ...
→ grub2 (2.02~beta3-5)のchangelogを読むと、2014年5月に「nvmeをサポート」と記述あり。実際、問題なくgrubで起動した!!
UEFIでのDualBoot
... 以前のVAIO(SONY製の VAIO Pro 11あたり)のUEFIは、「/EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi」を決めうちで起動させていたようだった...
→ インストールが済んだ後。「BIOS設定」で起動デバイスを見ると...最優先位置に「debian」の表示が増えていた!
grub-efiがインストールした「/EFI/debian/grubx64.efi」をUEFIが認識してくれている!!
つまり、何も気にしなくても、Dual-Bootでdebianが起動可能になる。
Qualcomm Atheros QCA6174 無線LAN/Bluetooth
... firmwareが必要で、かつ、失敗している記事があった ...
2017年10月現在のstretchのパッケージ「firmware-atheros (20161130-3) 」ではNGだった...。そこで、
→ sidの「firmware-atheros (20170823-1)」を入れたらOK。ちゃんと動作した!!
しかし、bluetooth mouseの認識ができない...
→ でも、ath10k_coreにオプション (skip_otp=y) を付けると、bluetooth mouseの認識OK!!
Touch-Pad
2017年10月現在のstretchだとtouch-padのボタンのアサインが変だ...(左クリックを右クリックに認識, 右クリックを真ん中クリックに認識)
→ busterにUpgradeすると普通に動作する!

参考URL

利用方法	ext4 ジャーナリングファイルシステム
マウントポイント	/boot

利用方法	暗号化の物理ボリューム
暗号化の方法	デバイスマッパー(dm-crypt)